シャーロック・ホームズ対伊藤博文
写真が横で申し訳ありません!!
シャーロック・ホームズ対伊藤博文 著・松岡圭祐 (講談社文庫)
このタイトルのシンプルさ。
「ゴジラVS○○」みたいな少しの古っぽさ。
この古さをディスってる訳ではありませんからね!!
北川景子主演でドラマ化された「探偵の探偵」シリーズで
知られる松岡圭祐の文庫書き下ろし作品。
(申し訳ありません。実はどちらも読んだことがありません。
映画とドラマは見ました。
読んだことあるのは「ミッキーマウスの憂鬱」と「ジェームス・ボンドは来ない」です。
帯を書かれてる島田荘司で読んだことがあるのは
「写楽 -閉じた国の幻-」だけです。)
世界一有名な探偵シャーロック・ホームズと
日本の初代総理大臣・伊藤博文が逢着するフィクションです。
けど題材は実際に起きた大津事件を元にしています。
ライヘンバッハの滝で最大の宿敵モリアーティ教授と落ちた
シャーロック・ホームズは復活までの間に何をしていたのか。
その期間の謎はこうだったと1つの提案を示したのがこの作品です。
コナン・ドイルの原作では
この期間は「チベットに行っていた」ぐらいの発言のみで
深くは語られていないようです。
シャーロキアンでも幕末好きでもない私がジャケ買いしたこの本。
めちゃくちゃ面白かったです。
文豪ストレイドッグスという漫画の影響で文豪ばかり読んでいた私にとって
現代作家でこういう大きな展開のある作品は久々でワクワクしました!!
架空の名探偵ホームズと実在した政治家伊藤博文。この2人が出会う。
一言で表すと「最高かよ!!」
ひと段落したかと思うと本のまだ半分。つまり、もうひと展開!
前半を終えて残っていた小さな謎が、実は小さく見えていただけで・・・。
ホームズのただ見ているだけではない観察力、当てずっぽうではない想像力、
日本の言語や習慣までをも自分のものへ昇華させていく様子は、ただただ天才。
知識は役立たせてこその知識。
それを思い知らせてくれるホームズの推理。
確かにシャーロキアンという言葉ができるほど惚れ込むのも分かるかも。
ちなみに兄のマイクロフト・ホームズも出てきます。非常に良い役割をしてくれます。
外国人の名前が多く出てくる為、私みたいに名前が覚えられないので
海外文学があまり好きじゃないという方は少し注意が必要です。
ただそれを少し頑張ってでも読んでいただきたい作品だと感じました!!
こんな初心者丸出し文章でも何らかの経緯でこのブログに
到達した方がいらっしゃるようで嬉しい限りです。
ノンジャンルで自分の書きたいことを書いていきますが、宜しくお願い申し上げます。